電気工事士の年収、給料の平均は?転職・資格でアップの方法

「電気工事士として活躍できたら、年収はどのくらいか?」「電気工事士に転職して、スタート時の給料は?」「どうやったら、年収を増やせるのか?」などの、気になることを、まとめてご紹介します!

<目次>

1.電気工事士の年収・給料の平均と推移
2.未経験から電気工事士に転職する時の給料相場
3.電気工事士の年収・給料アップ方法【転職活動中】
4.電気工事士の年収・給料アップ方法【就業中】
5.電気工事士として活躍することが、年収・給料アップの近道です
 

1.電気工事士の年収・給料の平均と推移

電気工事士の年収の平均は、400万円~500万円と言われています。本サイトでは、電気工事専門の求人サイトとして、3,000社以上の求人情報を掲載してきましたが、400万円~500万円は1つの目安だと感じます。

建設工事において、発注者から「電気工事士1人に支払われる1日分の費用 (工賃、労務単価)」は、ある程度決まっています。工事に必要な材料などの費用、会社運営にかかる諸経費や税金を踏まえると、電気工事士の年収も、おおよそ見えてくるようです。

その上で、会社による違いがあり、様々な会社の求人票を見ていると、年収600~800万円の求人もあったりします。会社の規模や、取扱う現場の種類によっても、売上や利益が変わり、結果として給与も変わってくるようです。

また本人が持っている資格が、第2種電気工事士を持っている人と、上位資格となる第1種電気工事士まで持っている人とでは、活躍できる現場や実績も違いますので、当然給与も変わってくるでしょう。このように、平均年収の目安はありつつ、いくつかの要素が混ざっていて、「一概には言えない」部分もあると知っておきましょう。

■電気工事士の実務経験、技術による給料の違い

一番大きな違いは、本人の実務経験によるものです。電気工事士の仕事を始める時には、誰もが未経験・見習いからのスタートです。まだ、電気工事士1人分の仕事を十分に出来ない時には、平均年収よりも低くなるのは、自然なことです。力をつけていき、一人前になり、さらに現場の責任者になったり、部下を束ねたりするようになっていくと、平均を超えて給料が増えていきます。(下記、年収イメージ)

これはどの会社で働くにしても共通することで、工事経験を積んで、知識・技術を身につけていくとが、もっとも重要だと言えます。

◇見習い      : 250万円~350万円
◇一人前・一般社員 : 300万円~500万円
◇責任者・役職者  : 400万円~600万円以上

見習いからスタートして成長していくと、上に書いたような年収で推移していきます。まずは見習いを卒業して、一人で任せてもらえる工事を増やしていくことが目標になるでしょう。はじめのうちは、工具や資材の名前にはじまり、現場での仕事の流れなど、覚えることが多くて大変ですが、乗り越えていきましょう。

給料が増えることはもちろん、知識や技術が多い方が、現場での仕事も楽しくなります。電気工事士の仕事の魅力や楽しさについて知っておきたい方は、「電気工事士のやりがい」もあわせて参考にしてください。

■所属する電気工事会社による給料の違い

比較的人数が多い会社から、社員2~3名の会社まで様々あり、給料水準もそれぞれです。会社規模が大きい方が、給料水準が高くなる印象がありますが、それは規模が大きいことによって利益を出しやすくなるからです。会社の規模は1つの目安であって、給料に影響するのは利益率です。規模が大きくなくても利益率が高ければ、給料の水準は高くなります。

実際、社員10名未満の会社でも平均よりも高い給料水準で募集をかけている求人も見かけます。工事単価を高くできるだけの技術力があるか、工事費用を抑える工夫・改善をしているか、多くの工事量に対応できる体制となっているか、といった取り組みの積み重ねで変わってきます。規模が大きな会社や利益率が良い会社だと、平均を超えて、500万円以上の年収を狙うチャンスも出てくるでしょう。

また、会社に所属せずに、独立する・個人事業主として働く選択肢もあります。この場合の年収の目安は、500万円~600万円程と言われています。独立する場合は、工事の技術だけでなく、営業力が重要になります。

それによって、年収700万円~800万円以上を狙うこともできます。逆に、営業がうまくいかなければ、平均の400万円を下回る場合もあるなど、振れ幅が大きくなります。独立に興味がある方は、会社で働く時と独立した時の違いや、独立する時に必要な準備などを、こちらの「電気工事士の独立後の年収、必要な準備と心構え」からご覧ください。

上に書いたように、本人の工事経験がもっとも大事で、次に所属する会社による違いがあるでしょう。その他、年齢による違いについても質問されますが、20代~30代のうちは「見習い~一人前」相当、30代~40代以上では「責任者・役職者」相当で、成長ステップを踏んでいくのが1つの目安です。

ただし、現場で重視されるのは年齢よりも、工事経験です。技術と経験さえあれば、20代でも早いうちから、責任ある立場につくことも十分に可能です。技術の習得は簡単ではありませんが、一歩ずつ、着実に進んでいきましょう。

 

2.未経験から電気工事士に転職する時の給料相場

続いて、未経験から電気工事士の見習いとしてスタートする時の給料について見ていきます。実際に、本サイトに掲載されていた求人情報をもとにして、見習い時の月給の相場を確認していきましょう。(都道府県による違いを考慮して、地域Aと地域Bに分けて集計)

▽電気工事士の見習い時の月給<地域A>
18万円未満      : 8%
18万円以上~20万円 : 22%
20万円以上~23万円 : 43%
23万円以上~25万円 : 17%
25万円以上~     : 10%

(地域Aの勤務地は、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、兵庫、福岡)
(2016年1月~2017年12月掲載、無資格・未経験者を対象とした求人から集計)
(仕事内容は、建設現場での配線や電気設備の工事)


▽電気工事士の見習い時の月給<地域B>
18万円未満      : 35%
18万円以上~20万円 : 34%
20万円以上~23万円 : 24%
23万円以上~25万円 : 4%
25万円以上~     : 3%

(地域Bの勤務地は、地域A以外の都道府県)


地域Aでの月給については、「20万円以上~23万円未満」の割合が一番大きくなっていて、「18万円以上~23万円未満」だと65%と、約7割を占めています。「20万円~23万円」あたりが平均的で、23万円以上となるとやや高く、25万円以上の月給スタートの会社もあるようです。

地域Bについては、「18万円未満」「18万円以上~20万円未満」の割合が一番大きくなっていて、両方を合わせると69%を占めています。20万円以上となると、やや高い印象です。

月給については上に書いた通りで、会社によっては住宅手当、皆勤手当、家族手当などの手当が加わったり、賞与が加わったりします。例えば、月給20万円に1万円分の手当がつき、賞与が2ヶ月分支給されると、年収294万円(21万円 × 14ヶ月)です。

 

3.電気工事士の年収・給料アップ方法【転職活動中】

では、実際に電気工事士として働く上で、年収をアップさせる方法についてお伝えします。まずは転職活動時の年収・給料アップの方法です。

■年収・給料アップの方法 : 求人選択

最も分かりやすい方法は、月給の金額を見ることですね。同時に、昇給ルールや手当、賞与についてもチェックしておきましょう。それによって年収の総額が変わってきます。本サイトで掲載している求人情報では、手当や賞与についても、公開可能な情報は出来るだけ表示するようにしています。手当の支給金額や、賞与の支給回数などについてです。一度、実際の求人を見みてみたい方は、こちらからご覧ください → 「電気工事士の未経験・見習い募集の求人」。

また、スタート時の給料だけでなく、2年後・3年後の給料も重要でしょう。スタート時の月給が同じでも、その後の給料は異なる場合があります。例えば、次のA社とB社は、『埼玉県勤務/無資格未経験の見習いOK/ビルやマンションの配線工事/月給18万円スタート/賞与年2回』とほぼ似たような条件の求人です。A社とB社の入社後のモデル年収を見ると、

A社 : 入社3年・年収380万円
B社 : 入社3年・年収460万円

と表記されていました。おそらく入社後の昇給金額・昇給スピードの差による違いだと言えます。また、A社B社とほぼ同じ条件で、「月給20万円スタート/入社3年・年収410万円」という会社もありました。入社時の月給は18万円とB社の方が低いですが、入社3年後ではB社の年収が高くなっています。

このように、入社後の頑張りによって、年収・給料をジャンプアップさせることは可能です。生涯年収とまではいかなくても、ある程度、数年先あたりまではイメージしながら求人を見てみましょう。

■年収・給料アップの方法 : 選考合格

「転職して最初から、ある程度高い給料が欲しい。」こういった希望が叶う求人というのは、もしかしたら、あなた以外の他の方にとっても、魅力的に映っているかもしれません。ライバルに負けないように、しっかりと自分をアピールすることも、年収アップのために必要なことです。入社したい求人を見つけても、選考に合格しないと入社できないですからね。

未経験から電気工事士を目指す場合には、「電気工事士に興味を持った理由・志望動機」を上手に伝えることが、1つのポイントになります。面接などの選考について、イメージしておきたい場合には、「電気工事士の面接で合格するポイント」もご確認ください。

また、給料以外の、その他の職場環境の優先順位はどうでしょうか。例えば、勤務時間や残業時間休日や休暇、などについても、自分の希望や優先順位と照らし合わせた上で、求人を選ぶといいと思います。

■年収・給料アップの方法 : 今すぐ稼ぎたい時

「電気工事士の仕事で、最初から多く稼ぎたい」という場合は、エアコン工事・空調工事という選択肢もあります。一般住宅向けのエアコン工事で、1日に複数の現場を周って、エアコンを設置する仕事です。例えば、1日に3~4件をまわって工事した分だけ給料が増えるという、歩合給の側面が強いです。多い人だと、月に60~80万円、あるいは100万円という方もいます。

ただし、早いうちから稼ぐことも可能な分、繁忙期となる夏などに毎日連続して工事を入れる必要があります。繁忙期に稼げなかった場合は、年収全体も下がるなどの振れ幅があります。それから、歩合給となるので年齢を重ねた時にも、毎年、たくさんの工事量(住宅訪問)に対応し続けることは必要です。

一方で建設現場での配線や電気設備の工事は、夏・冬関係なく年間を通じて工事案件があり、技術が身につくと固定の月給が上がっていきます。また現場で学んだ技術は、電気設備の幅広い現場で活用できるものです。長期的に見たときに、現場での経験が上積みされ蓄積されて安定していくのは、こちらの方です。年齢を重ねていった時に、指導や監督といった立場での仕事のチャンスもあります。これらは、どちらの方がいいということはありません。本人が希望する優先順位によって、変わってくると思います。

 

4.電気工事士の年収・給料アップ方法【就業中】

次に、電気工事会社で働いている中で年収をアップさせていく方法についてお伝えします。

■年収・給料アップの方法 : 経験を積む

ここまで書いてきた通り、電気工事士は現場での知識・技術が最重要です。

何が出来るのかを問われた時に、
「これはできます」「こんなことを○年以上やってきました」
と言えるような経験が強みになり、価値が高まります。

電気工事士の仕事は楽ではありません。まずは見習いで大変な時に、もうひと踏ん張り出来るかが問われます。
これから電気工事士となる方は、「電気工事士の大変なことと心構え」を、確認して、気持ちの準備しておきましょう。

給料水準が高めの会社に入社したとしても、「入社後にきちんと成長できるか」の方が、はるかに重要です。スタート時の給料が高めでも、上積みがなければ、それ止まりです。逆に、給料水準がそこまで高くない会社で働いているとしても、しっかりと経験を積めば、確実に社内で給料は増えていきます。ある程度、工事のやり方を覚えたとしても、もっと正確に、もっと早くと、更に技術を伸ばしていきましょう。

経験を増やせば、次の転職では更に自分を高く売れます。面接や職務経歴書であなたの経験を具体的に書くことができれば、あなたの採用や、給与アップの材料となっていきます。→職務経歴書の書き方

■年収・給料アップの方法 : 資格を取得する

資格を持っていない方は、まずは「第2種電気工事士」の取得を目指しましょう。その後も、第2種電気工事士の次は「第1種電気工事士」の取得です。ワンランク上の年収を目指す時には、それにふさわしい資格・経験を身につけていきましょう。

資格を取得して対応できる工事の範囲が広がると、それによって工事経験を増やすことができます。結果として、給料アップにつながります。また、資格取得によって、資格手当が支給されて給料がアップする場合もあります。会社によってルールは異なりますが、気になる方は「電気工事士を取得した時の資格手当」をご覧ください。

また、第1種電気工事士まで取得した次に、「電気工事施工管理技士」の取得を目指す方もいます。積算から図面作成、工程表管理まで出来るようになれば、経営者の右腕として活躍できるはずです。CADを使えるようになることも、アピールポイントになります。

ほかにも、電気主任技術者(電験という呼び方をすることも多いです)、電気通信工事担任者など、電気にまつわる資格はたくさんあります。それぞれの資格についてはこちらで詳しく説明します。→「電気の資格をとろう

■年収・給料アップの方法 : 工事の種類・現場を変える

もう1つは、自分の能力をより高められる、自分がより魅力を感じるような、工事の種類・現場を新たに経験することです。

「本当は大きな施設の現場を担当してみたい……」
「鉄道インフラを担う仕事って魅力を感じる!」
「利用者の笑顔がイメージできる住宅を手がけてみたい」

このような気持ちがあれば、社内で上司や先輩に相談して、新しい経験を積むチャンスを作っていきましょう。もし勤めている会社で、その工事を取り扱ってないような場合は、会社を変えることも一案です。「職を転々とする」という悪いイメージではなく、自らの能力を高められる場所を提供してくれる会社を選びましょう!ということです。

やりたい工事が今の職場でない場合は、自らそうした仕事を取ってくるか、そういう仕事を主に行っている会社に移るか。方法は2つしかありません。将来、ご自身がどんな仕事をしていたいかをイメージして、行動に移してみてください。

転職するかは別にして、まずは、どんな職場があるのかを実際に見ることから始めてみるのもいいと思います。→電気工事の求人情報一覧

 

5.電気工事士として活躍することが、年収・給料アップの近道です

繰り返しになりますが、電気工事士として年収・給料をアップするには、現場で経験を積んで活躍していくことが、なによりの近道です。

電気工事士の仕事は簡単ではありませんが、その分の魅力・やりがいがあります。「一度身につけたら、一生使える技術だよ」「電気工事の仕事はなくならないから、安定して長く活躍できるよ」、現役で活躍している電気工事士の方からは、そういった声をよく耳にします。

これから電気工事士を目指す方は、「無資格・未経験で電気工事会社へ就職」もOKですし、「まずは第2種電気工事士の資格を取得してから、電気工事会社へ就職」もOKです。

「第2種電気工事士を取得していなくてもOKだし、むしろ資格を持ってない人を歓迎しているよ」という会社もあります。経営者や人事担当者の気持ちを、詳しく知りたい方は、「電気工事士・見習いスタートする時の基本情報」をご覧ください。

もちろん、まずは電気工事士の資格を取得してから転職活動をするという方法もOKです。電気工事士の資格は、年齢や学歴に関係なく、どなたでも受験することが可能です。人気の資格で、2010年代に入ってからは受験者も増えて、毎年100,000名ほどの方が受験しています。また最近では、女性の電気工事士の活躍も増えています。建物や電気がある限りは、これからも電気工事士が活躍できる需要があります。是非、前向きに検討してください。

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