電気工事士、女性の活躍が増えているワケと現場の声

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電気工事の現場といえば男性が多いイメージがありますが、少しずつ女性の電気工事士の活躍も増えています。いまはまだ、男性だけの会社・男性だけの工事現場の方が多いですが、「女性歓迎」「男女問わない」という会社が増えていることは事実です。活躍する女性増えている背景や、現場で働く電気工事士の声をお届けします。電気工事専門の求人サイト「工事士.com」を運営する中で、経営者や電気工事士から直接聞いた話をもとにしていますので、是非参考にしてください。


目次

1.女性歓迎の電気工事会社が増えているのは、ナゼ?
2.女性の電気工事士が大変なことは?
3.「女性だから・・・は、関係ない」活躍する女性電気工事士の声
4.女性電気工事士を採用する会社の声
5.女性歓迎の電気工事会社の求人情報
 

1.女性歓迎の電気工事会社が増えているのは、ナゼ?
女性歓迎の電気工事会社は、着実に増えています。本サイトでは6年以上、電気工事会社の求人情報専門で作ってきましたが、「女性が現在働いている」「女性歓迎」という文字を見ることは、確かに多くなりました。女性の需要が増えている背景としては、次のようなことが挙げられます。

▽女性電気工事士の需要増加の背景
1.業界の人手不足
2.どの仕事でも、性別の垣根がなくなっている
3.高齢者世帯、単身女性世帯の増加
4.同業他社の成功例を聞いた

まずは、電気工事業界の人手不足が挙げられます。以前なら「職人気質な男社会、体育会系」という印象でしたが、人手不足によって変わりつつあります。「背中を見て覚えろとは言わずに、丁寧に教えるよ」そんな考えの会社も多いです。求人募集をかける時も、「無資格・未経験で入社OK」の電気工事士募集が多くなっています。年齢についても柔軟になっていて、40代以上・未経験から入社して活躍している、という話も聞きました。このように電気工事の仕事に興味を持ってくれている人なら歓迎する、という考えが広がり、男女の性別問わず需要が増えています。

また同時に、どの仕事でも男女の垣根がなくなっています。例えば、看護師、保育士、ドライバー、営業職など。女性がやるイメージだった職場で男性が活躍する、もちろん、その逆もありますね。業界の人手不足と社会全体の動向が重なって、働きたい人にとっても会社にとっても、良い循環だと言えます。

一般住宅向けの電気工事(エアコン設置など)に関しては、高齢者世帯・単身女性世帯の増加も関連します。工事をするためには、部屋に入らせてもらいます。その時に、成人男性に比べると女性の方が、防犯の面で安心できるというお客様の心理があるようです。電気工事会社としては、「女性のスタッフが対応できます」と説明できれば、良いアピールになりますよね。

最後に、同業他社からの成功例を聞いて「うちも、やってみよう」と思う場合もあるようです。もしかしたら、このパターンが一番多いかもしれません。前例がなかったような取り組みは、初めのうちは抵抗がありますが、一度うまくいくことが確認できると、その後の需要は加速していく特徴があります。女性の電気工事士が活躍している話を知り合いから直接聞くことが、もっとも身近に感じる瞬間でしょう。いまが、こうした動きが徐々に広がっている時かもしれません。
 

2.女性の電気工事士が大変なことは?
男女問わず、電気工事士として大変なことは、共通する点が多いと思います。特に、「初めのうちは覚えることが多い」大変さは乗りこえていかないと、電気工事士として現場で活躍していけません。男女の性別に限らず、基本の勉強は重要です。

一方、女性の場合に顕著になることを挙げるなら、体力面でしょうか。例えば、特別重たい資材を運ぶ時や、夏の暑いなかで工事をする時などが、一例です。力仕事としては、ペンチなどを使って配管・配線を、曲げたり圧縮したりする時は、強い力や握力が必要となります。現場で協力することはできますが、業務上避けては通れませんので、それなりに覚悟が必要です。

あとは、身近な職場に同性の人が少ない可能性もあります。電気工事会社に就職した場合に、「社内で女性電気工事士が自分1人」「会社で初めての女性電気工事士」ということが想定されます。まだまだ女性の割合は低い業界なので、こうなる可能性も高いです。女性の方が相談しやすい種類の悩みや疑問もあるかもしれませんが、職場内で相談することと、知人友人に相談することをうまく切り分けて、対応していきましょう。もちろん、相談する上で男女は気にしない、自分1人で悩みを解決していける、場合はそれが良いと思います。
 

3.「女性だから・・・は、関係ない」活躍する女性電気工事士の声
電気工事士として活躍している女性から話を聞くと、仕事を始めたきっかけは「家族や知人が電気工事士で、興味を持った」「工事とか機械が好きだった」の2つが主なようです。小さな時から、興味・関心を持っていたような方が多かったです。実際に、以下のような声を聞きました。

「ものづくりとか機械いじりが、小さい時から好きでした。ものを作っている職人さんや作業着を着た人を見ると格好いいなと思っていて、この仕事を選びました。女性だってことは、そこまで意識しませんでした。技術を学んでいく上では、男性も女性も関係ないと思っています。この仕事が面白いと思ったから始めただけなので、始めたからには性別ではなくて、わたし自身の頑張り次第、取り組み方次第だと思って入社しました。

有り難かったのは、先輩社員が普段通りに厳しく教えてくれたことです。怒鳴るとかはなくて、間違っているものは間違っている、遅い時は遅いとハッキリ言ってもらったので、自分の足りないところがちゃんと分かりました。おかげで、着実に力がついたので、先輩には感謝です。自分の施工を褒めてもらえたのが、一番うれしい時でした。現場に出た時、配線をいじっている時は、性別も年齢も経験年数も関係なく、自分の力が全てです。うまくできた時も、できなかった時も、それは自分がやった結果だと思います。なので、女性だから・・・とか、女性なのに・・・みたいなことは自分でも考えないし、そういう言葉はあまり好みません。

女性がいると場が和むと、言ってもらう時はあります。自分では意識しませんが、悪いことではないと思うので、そういう面でも役立っているなら良かったと思います。ただ、それも技術があってこそです。この仕事を続ける限りは、技術で喜んでもらえるように、技術の向上を続けたいと思います。(経験6年・30代女性)」
 

4.女性電気工事士を採用する会社の声
次に、採用する会社の声も、お届けします。話を聞いていると、女性ならではのメリットがあるようです。

■女性の電気工事士ならではのメリット
・一般住宅に訪問して工事をする時に、お客様の安心感がある
・現場での、職人さんへの指示出しがスムーズになる
・事務所や工事現場での雰囲気が和む
・器用で、細かな作業が得意な方が比較的多い


工事現場では忙しくて、誰もが気が立っていることも多いかもしれません。そんな中で、男性ではなくて女性から指示や依頼をすると、「職人気質な人も、ニコニコして聞いてくれる」といったこともあるそうです。自然とコミュニケーションが柔らかくなっていくのかもしれませんね。現場でのチームワークは大切なので、こういった点もメリットのようです。また、次のような声も聞きました。

「できるだけ間口を広げて採用したいと思って、女性も歓迎として求人を出すようにしました。女性の採用に積極的ですと書くようにしたら、ぽつぽつと女性からの応募も入ってくるようになりました。現在は、3名の女性電気工事士が働いてくれています。仕事の覚えも早いですし、3人とも活躍してくれています。まれに男性でも重たくて大変な資材がある時は、男性に運ぶのを任せてもらって、その分、設置や取り付けをドンドンやってもらっています。電気工事に興味を持って入ってくれているのでヤル気もあるし、入社してもらって良かったと思います。採用するのが難しいのは相変わらずなので、これからも、男女問わずに採用していくと思います。」


「いま女性の電気工事士はいませんが、これから採用していきたいと思っています。同業社から、女性の採用をしている、入社して活躍しているって話をちらほら聞くようになったらからです。うちもやってこうかなと思いました。 それで思い出したのが、前に人手がどうしても足りなくなって、普段は経理をしている(代表自身の)妻に手伝ってもらった時がありました。そしたら、職人さんから、妻がけっこう褒められていたんですよね。“いい筋してる、器用だな~”って。妻が現場に出たのはそれっきりですが、そんなこともあったので、ちょっと期待しています。」
 

5.女性歓迎の電気工事会社の求人情報
最後に、電気工事会社に就職するときの情報に触れておきます。いまは、電気工事士の経験がある人も、これから電気工事士になりたい人も需要があります。男性も女性も問わない会社が増えているのは、これまで書いてきた通りです。そのため、女性の入社を歓迎している求人を実際に見ても、未経験OKとしている電気工事士募集の割合は高いです。本サイトを利用して未経験で転職された女性でも、前職は営業事務職、販売員、接客業、介護職、清掃員と様々です。

多くの求人がある中で、「現在、活躍している女性社員の様子が書かれている」会社では、女性の先輩社員がいる安心感がありますね。求人によっては、その女性社員の写真が使われているようなこともあります。ただ、現在女性が活躍中という会社は、中々少ないかもしれません。具体的な女性社員の様子が書かれていなくても、「女性歓迎」「女性も活躍できます」といった記載があれば、比較的スムーズに仕事に慣れていけると思います。そういった会社は女性を迎え入れる心づもりが出来ています。あるいは、気になった求人に女性関連の記述がない時は、それ以外の視点でも検討きます。入社後の受け入れ方法や、未経験者への指導の仕方、仕事の進め方の工夫など、社員が働きやすい環境を整えようしている会社なら、男女問わず働きやすい職場の可能性があります。求人全体の情報から、応募の判断をしてみてください。実際に求人を見たい方は、未経験OKの求人から、確認できます。

■電気工事士の資格取得について
また、入社時に資格を持っていないとしても、入社後は資格取得が必要となる会社が多いです。電気工事士の資格について、「電気の知識とか、全く分からないけど大丈夫ですか?」「計算が本当に苦手で、どうしよう」という声を女性から聞くこともありますが、大きな心配はいらないでしょう。

まず、電気工事士の試験に受験資格はなく、性別も年齢も学歴も関係なく、どなたでも受験して取得できるものです。電気の専門的な知識や理論を求められるわけではありません。試験の勉強方法や合格率を高めるための方法も、ある程度やり方が決まっています。その内容に沿っていけば、試験合格の確率はかなり高まります。電気工事士として活躍していくためには、資格取得は必要ですので、事前準備で十分に対策してください。資格取得支援に力を入れている会社もありますので、そうした会社もねらい目かもしれませんね。


電気工事業界のこれからを考えると、活躍する女性が増えていくことは、働き手が増えていく良い動きだと思います。それにより、「実は気になっていた・・・」という女性も業界に入ってきやすくなり、好循環が生まれていきます。その他の記事でも、電気工事士に関する情報を載せていますので、是非参考にしてください。




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