電気工事士があぁきついわ辞めるか、となる仕事場面。どう転職する?

電気工事士  見習い  現場  仕事内容 

電気工事士は、国家資格や専門知識を必要とする職人の厳しい仕事です。きついだろうな、辛いだろうなと、イメージを持っている方もいると思います。また、実際に電気工事士として働いていて、きつい、辞めたいと感じている方もいるでしょう。現場で働いている電気工事士の方が、きついなと感じるのは、どんな時があるのでしょうか?この記事では、電気工事士として5年~10年以上の経験がある方から聞いた、「きつい」と感じた場面をご紹介します。また、現場で仕事をしていて、きついと感じた場合に、どのようにしたら良いのかも、あわせて参考にしてみてください。


目次

1.電気工事士の仕事で、きついと感じる場面
2.きついと感じたら、どうするか?
3.より良い職場は、どう見つける?
 

1.電気工事士の仕事で、きついと感じる場面
電気工事士の仕事を続けている方と話すと、体がきついと感じた時、精神的にきついと感じた時、仕事を覚えるのがきついと感じた時、という内容を聞きました。電気工事士のみなさんには、これらの場面があるようです。何をきついと感じ、どのようにしたのでしょうか。

■体がきついと感じた時
「住宅やアパートの配線工事や空調設備の電気工事などを主にやっています。当たり前ですが、工事をしている間は、現場では立ちっぱなしだし、物を運んだりとかして体力を消耗します。この仕事を始めた見習いの時は、慣れてないんで、特別重たいものとか運んでなくても、1日終わったらどっと疲れていました。

最初のうちは、先輩の手伝いから始まるんで、先輩から指示が飛んできて、資材とかを取ってきて渡します。現場を行ったり来たりするわけですが、遅いと当然急かされるし、間違えていれば怒られます。持っていったものが間違っていたら、もう1回取りに行く。分からないことが多いと効率が悪いから、よけいに体力を使いますよね。腰道具とかも地味に重いんで、見習いのうちは腰が痛い時もありました。これじゃ体が続かねーよと思うことが、見習いの時はほぼ毎日でした。

ただとりあえず続けてれば体は慣れてきて、体力もついてくる感覚がありました。そうすると体の疲れは、ちょっとずつ気にならなくなりましたね。体に余裕ができると、全然違うなと思いました。むしろ、慣れてからは、気力みたいなことの方が必要かもしれません。例えば、工事が集中して忙しい時とか、工期が遅れている時とかは、残業とかも多くなりがちなんで、いつもより疲れますよね。体力を消耗します。あと、夏のめっちゃ暑い中でエレベーターが動いてなくて、階段を何回も登るとか。そういう時は、気力勝負です。

自分は今30代ですが、これからのことは少し考えます。40代・50代とかでもやっている人が社内にいて、単純に体力的にすごいなとは思いますね。若い時からずっとやっているってこともあるし、あと確かに仕事が早いんですよね。作業も早いし、仕事の進め方とか無駄がない感じ。この辺がもっと自分には必要になりそうです。」

■精神的にきついと感じた時
「僕は高卒でこの仕事を始めました。やっぱり一言で言って、職人の世界なんですよ。厳しいです。アルバイトとかもしてなかったので、働くのも初めてだし、工事現場入るのも初めてでした。けれど、丁寧に教えてくれる人ばかりじゃないですから。分からない人、できない人を相手にする時間はないんだよ、みたいな空気はありますよね。直接的にではないにしても、馬鹿にされる感じとかあったし。

別に悪い人じゃないですし、知識もすごいなと思うし、言ってくれてることも正しい。でも、扱われ方がきついのは事実なんで、そういうのに耐えられなくて辞めってた人もいましたね。僕も、なんでこんなこと言われなきゃならないんだ、やってられねーなって、普通にむかついたり、へこんだりするのは、見習いの時にいつもありました。辞めてやる!っていうのは、毎日というか、1日の中でも何度も思ってました。ただ、すぐに辞めるのは、なんとなく嫌で。そしたら、もう仕事を覚えるしかないわけなんで、むかつきながらも必死に覚えることにしました。必死にやって覚えてくると、だんだん先輩の言ってることも分かってくるし、怒られたりすることもちょっとは減ってきます。自分でも力がついたなって分かってくると、少しは楽しさも出てきましたね。

上下関係にやたらと厳しい人もいました。やっぱり、そういう人と組まなきゃいけない時は、より精神的に疲れました。仕事を始めて1年目のまだ見習いの時に、一緒に現場に入った先輩で、厳しく教えてくれた人がいました。細かいアドバイス(という名のダメ出し)をしてくれるのですが、現場で一緒、移動の車の中でも一緒、ご飯の時も一緒で、ずっと細かく指摘されてると、もういいよ、みたいに思っちゃいました。その他でいうと、現場で他社の知らない工事業者の人から急かされるとか、やっと工事が終わった後に事務処理するとか、そういうのもありますかね。でも、仕事を始めた見習いの頃の方がきつかったと思います。

40代とかでこの業界に入ってくる人もいますけど、年下の先輩社員に怒られたりしているのも見ます。きついですよね。あと、ぱっと見で新人には見えないから、現場で経験者と勘違いされちゃったりとか。何歳から始めるにしても、特に初めは風当りきついんだと思います。それを耐えられるか、気にしないか、受け流せたりすれば、やっていけるような気がします。自分から覚えよう、なんとかしようと思って仕事を覚えることも必須なんで、そういう気持ちとか覚悟みたいなものは大事だと思います。その気持ちがなければ、この仕事はやめておいた方がいいかもしれません。」

■仕事がきついと感じた時
「手に職をつけたいと思って、働きながらまず資格の勉強を始めました。なんとか合格できて、資格を取得してから転職したはいいものの、現場に出たら、分からないことだらけでした。「資格取得しても、現場の工事は別物。」「必要な時は教えるけど、自分から動かないと上達しない」と面接で言われていましたし、分かっていたつもりでした。ただ、実際は想像以上だったというのが本音です。

仕事の流れとか頭に入ってなければ、現場で何したらいいか分からなかったです。工具とか材料とかも頭で整理されて覚えてないと、先輩の指示も分からないですから。必死で早く覚えるしかないですよね。あと現場が変わると、また分からないことが増えたりして、大変で。建物が変わったり、工事の種類が変わったりすると、別物なんですよね。いろんな工事を任されるベテランさんとかは、知識量とか経験量が違います。体力も必要ですが、知識も必要で頭も使うなーって思いました。「せっかく苦労して資格を取ったのに・・・」という気持ちから心が折れそうになったのが、一番辛い時でした。

職人の世界なので、技術がなければ認めてもらえない。自分の力で身につけるしかないです。見習いの時に現場で言われたことだけをやっていても足りなかったです。先輩の作業をとにかく見て真似したりとか、自分から聞いたりとか、工夫して1日を過ごすのは大事だと思います。現場の時間で足りなければ、現場以外でも自分で学ぶことも必要です。まずは見習いの最初の時期が大変。業界での経験を積んで、うちの会社はどちらかというと教えてくれていた方だと感じますが、それでもやっぱり自分から覚えるために動くことは必要でした。

ある程度覚えたあとも、給料を稼ごうと思ったら、知識を増やして出来る工事を増やしたり、難しい工事も出来るようになったりするしかないです。僕は稼ぎたいので、経験したことのない工事も、なるべく新しく覚えるようにやっています。「困った時に助けてくれるのは、自分の経験・技術だけだぞ」ってベテランの先輩から言われたことがあります。ほんと、その通りです。この道で食べていくことを決めたので、一生勉強ぐらいのつもりでいます。」

現場に出て作業をしていれば、きついなと感じる場面は多かれ少なかれ、発生するでしょう。そして、何をきついと感じるか、どのくらいまで耐えられるかは、人によって違います。他人や一般論で決めることでもないです。

ある人が大丈夫だと感じたことが、あなたにとっては非常に辛いことかもしれません。また逆に、ある人が辛いと感じたことでも、あなたはあまり気にならないかもしれません。色々な情報が入ってくると思いますが、「自分の場合は、どうだろうか?」と自分に当てはめて考えてみてください。
 

2.きついと感じたら、どうするか?
続いて、現場に出ている中できついと感じた時に、どのような対応の仕方があるでしょうか?簡単ではありますが、なにかしらのヒントとして参考にしてください。


■これ以上働くのが難しい、辞めたいと感じている場合
別の仕事や、電気工事を続けたい人も新しい会社で働くことを、検討した方がいいかもしれません。辞めたいと思いつつ、1人で決断するのに悩まれている場合は、第三者に相談して、客観的な意見をもうらのも一手です。友人でも家族でも話を聞いてもらい、1人で抱え込み過ぎないようにしましょう。世の中には多くの仕事、会社がありますので、いまの仕事が全てと思わず、広い視野で決めてみるのも良いかと思います。


■いまの職場・仕事で続けたい理由は何だったか?
今はまだ大丈夫だけど、このまま続けていけるのかが気になる場合はどうでしょうか。辞めたい訳ではないけど、悩んでいる時もあるかと思います。さて、仮に電気工事を続けていくとしたら、「電気や機械が好きで、仕事にしたい」「手に職をつけたい」「それなりに稼ぎたい、安定した給料が欲しい」など、なにか理由はありますか?そこに立ち返った時に、いまの仕事を続ける中で得られることと辛いこととを比べるのが、判断の手助けになるかもしれません。

電気工事の仕事は楽ではありません。特に見習いのはじめの時期は、どんなに興味やヤル気を持っていたとしても、辛いと感じることもあるでしょう。その時期を乗り越えて、電気工事士として技術を身につけて活躍している人は、自分の中で頑張っていきたい理由を持っている方が多いように思われます。見習いの時は辛いので苦労しますが、一度技術を身につけたら長く活躍できるのが電気工事士です。
仕事が辛くなったときは、今一度、自分の気持ちを再確認するタイミングなのかもしれません。電気工事士に向いてるのか?向いてないのか?電気工事士のやりがいは何か?も参考になる情報があるかと思います。また、あえて40代・未経験から電気工事士になる人もいるようです。

「これといった理由はないけど、普通にやれているよ」という方は、特に問題ないと思います!「頑張る理由もなく、日々、ただただ辛いだけ」という方は、なにか理由を見つけるか、他の自分に合っている職場や仕事に移るのを考えてもよいかもしれません。


■今日1日の学びはありましたか?
頑張っていこうと決めている!けれど、やっぱり現実の毎日は辛いな、しんどいな・・・という時もあると思います。そんな場合は、一日の終わりにプラスのことを見つける、記録する方法があります。例えば、新しく覚えたことや学んだこと、目標や目的に近づいたこと、などです。昨日より今日、小さなことでも一歩前に進んだと思えると、また明日も続ける気持ちがわいてくるものです。些細なことですが、こういった小さな取り組みで、初めの見習いの時期や辛い時期を乗り越えるのも、アリだと思います。その方が結果的に、「手に職をつけたい」「稼ぎたい」といったところにも近づけます。


■「辞めて、別の会社で頑張る」勇気も大事かも?
また、よくある声として、「辞める」という決断ができない悩みも聞きます。

「苦労して入社して、ここまで頑張ってきたのに、辞めたらもったいない・・・」「辞めるっていうのは逃げることになっちゃうかな・・・」「辞めるって上司・社長に言ったら、一体なんて言われることか・・・」

そうなんです、辞めるという決断をすることも難しい、勇気がいることですよね。とくに、「仕事をちゃんと頑張っていきたい」という気持ちがある方ほど、辞めることが一番良いのかと悩むものです。辞めるのが最良かどうかの判断は個別に異なりますので非常に難しいのですが、どんなに自分が頑張っても今の状況を変えられないと感じるなら、辞める勇気が必要な時もあるでしょう。


また、最近の電気工事の業界では、これまでの習慣にとらわれないタイプの会社もあります。例えば次のような会社です。

「自分が若い時に、先輩の技を見て盗めと言われて、必死に勉強した。実力もついたし感謝しているが、本当に大変だった。もっと別の形で成長することもできると思っていました。だから、自分が作った会社では、せっかく入社してくれる人にそんな大変で辛い思いはさせたくない、苦労するなら、もっと別のところでした方がいいと思っています。見て覚えろ!だけの横暴なことは言わず、マンツーマンで教えるので、不安なく成長して欲しいです。(30代・社長/26歳で独立)」


「職人は忙しくて当たり前っていう業界です。ただ、わたしはその部分については、合わなかった。昔から、効率が悪いことや、無駄なことは好きではなかったですから。なにより、工夫できること、改善できることがいっぱいあるのに、どうしてそれに手をつけないのだろうと常々思っていました。必要な時は、いくらでも仕事しますが、むやみに忙しくする必要ないはずです。だから、自分が社長を引き継いだ時に、どうしたら残業を0にできるのかって発想で、効率が悪い仕事の改善に着手しました。やればできるものです。残業は、今ではほとんどありません。(40代・2代目社長)」


上に書いたのは、実際にこの転職サイト上で求人情報を掲載して頂いた社長から聞いた言葉です。よくイメージされる電気工事の業界とは違った会社の方針を持っています。全体に比べれば、まだまだ割合は少ないと思いますが、業界の習慣を変えていこうとする会社も徐々に登場しています。このような特徴・こだわりを持っている会社は、比較的、求職者の方からも応募が集まり人気のようです。わたしたちは求人情報を掲載する際に、できるだけ詳しく社長や採用担当者に話を聞いて、こうした特徴を情報としてお届けできるようにしています。

今よりも、自分が頑張れる会社を見つけることが出来れば、それも決断に役立つことだと思います。今の会社を続けるにしても、辞めるにしても、決断するのは大変なことです。情報を集めたり、自分の気持ちを十分に整理して、決断に役立ててください。
 

3.より良い職場は、どう見つける?
さて、これから電気工事士として働き始める場合も、電気工事士として別の会社で再出発したい場合も、転職活動をするタイミングが来るかと思います。
ではその際に、どのようにより良い職場を見つければいいのでしょうか?電気工事会社に就職する方から聞く、転職活動の方法は主に3つあり、知人からの紹介、ハローワーク、求人サイトです。どこを経由して転職活動するかでも違いがありますので、こちらを押さえておきましょう。(電気工事以外の業界・職種への転職では、他にも様々な転職手段がありますが、それについては別の機会とします)

■知人紹介
<良い点>
・仕事内容や、職場の様子を、事前に聞ける点です。
・入社直後から、知人の同僚がいることで、馴染みやすくなります。

<注意点>
・紹介されて面接までした後に、自分のイメージとは違った場合に、入社を断りづらいことです。
・また、仕事内容や職場の様子がどこまで詳しく分かるかは、紹介してくれた人次第です。
・紹介してくれた人の社内での立ち位置、あなたとの関係性により変わってくるでしょう。

■ハローワーク
・企業が無料で利用できるので、ほとんどの地域・業種の求人募集を見ることができます。

<注意点>
・確認できる求人情報が、給料などの待遇面や簡単な仕事内容に制限されます。
・入社後の流れや、気になる職場の雰囲気などの、詳しいことは分かりません。
・応募するには、ハローワークまで紹介状を取りに行くなど、忙しい方には手間がかかります。

■求人サイト
・仕事内容や待遇面以外の詳細情報、写真も載っていてイメージがわきやすいです。
・PC・スマートフォンで全ての情報が見られるので、短い時間や移動中でもチェックできます。
・お金をかけて求人募集をかけており、比較的、人材の採用や受け入れを大切に考えている可能性が高いです。(詳細は企業によります)

<注意点>
・掲載される求人は、入れ替わります。希望の求人が見つかるかは、タイミングが重要です。
・こまめに求人サイトをチェックしたり、メルマガを取得したりして、情報を集めましょう。

それぞれの方法に良い点も注意点もありますので、次回の転職時に自分に合った方法を選んでみてください。あるいは、並行していくつかの方法を取り入れて進めるのも良いかもしれませんね。



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