第一種電気工事士の受験資格、難易度、取得メリット、第二種との違い

電気工事士  第一種電気工事士  資格 

「第一種電気工事士とは、どんな資格なのか?取得は難しいのか?メリットは何か?」と、気になられていませんか?

第一種電気工事士は、電気工事士の資格の中で、最上位のものです。電気工事士として活躍したい人、第一種電気工事士を取得してステップアップしたい人にとって、役立つ資格と言われています。

この記事では、第一種電気工事士の受験資格、第一種と第二種との違い、第一種を取得するメリット、などをまとめていますので、是非参考にしてください。この記事が少しでもお役に立てば幸いです。



目次


1.第一種電気工事士って、どんな資格?

2.第一種電気工事士の受験資格

3.第一種電気工事士を取得するメリット

4.第一種電気工事士の難易度・合格率

5.第一種電気工事士の試験内容

6.第一種電気工事士の試験日・受験手続き・受験料

  

1.第一種電気工事士って、どんな資格?

■1-1.第一種電気工事士は、電気工事をするために、必要な国家資格

電気工事士は、電気工事士法により定められている国家資格です。住宅、ビル、マンション、工場などの建物にある電気設備を工事するのに必要とされます。身近なものですと、室内にあるコンセントや照明器具の取り付け・配線などの工事があります。電気設備の工事ができるのは、電気工事士の資格保有者のみです。資格を取得することは、この業界で働いていく上、転職する上で、有利になります


■1-2.第一種電気工事士は、最上位の資格

電気工事士には、「第一種」と「第二種」の2つがあります。第一種電気工事士は、第二種電気工事士の上位資格です。第一種電気工事士の方が、工事可能な範囲が広がり、より高く評価されます。第二種に比べると取得の難易度は上がりますが、その分メリットが得られると言えます。第一種電気工事士は、電気工事士の中で最上位の資格です


■1-3.年間約50,000人が受験申し込み

第一種電気工事士を受験しているのは、「現在、電気工事会社で働いている方」が主です。第二種電気工事士を持っていて、次のステップアップを目指して受験する、という流れです。受験申し込み者数は、増加傾向にあり、年間約50,000人です。(下図)電気系・工事系の資格の中では、比較的受験者も多く、人気の資格です。



電気設備の工事は、電気工事士の資格を持っていない方が対応することはできません。工事に対応できるのは資格を持っている方だけなので、電気工事士は、業務独占資格と呼ばれます。建物がある限り、電気の仕事はなくなることはないので、今後も長く安定した仕事が見込めます。こういった電気工事士の仕事に需要がある点が、人気があり、受験者が増えている理由の1つとも考えられます。

  

2.第一種電気工事士の受験資格

■2-1.受験するのに、必要な条件はありません

第一種電気工事士の試験を受けるのに、必要な条件や、特別な受験資格はありません。学齢、職歴、年齢などの制限はないので、どなたでも受験することが可能です。もちろん、学歴、職歴、年齢などは、合否に影響しません。試験には、筆記試験と技能試験があり、両方に受かれば、はれて試験に合格です


■2-2.免状交付には、5年以上の実務経験が必要

試験に合格すると、資格を取得したことの証明となる免状の交付手続きを行う流れとなります。試験に合格していても、免状がなければ、第一種電気工事士としての仕事はできません。試験を受験することに制限はないのですが、免状を交付してもらうには、条件があります。免状の交付には、次の2つのいずれかが必要です。

▽免状交付の条件

1.電気工事の実務経験5年以上
2.電気工事士の実務経験3年以上 + 大学または高等専門学校で所定の課程を修め卒業していること

第一種電気工事士を取得すると、より難易度の高い工事をすることが可能になりますので、実務経験は必要です。(実務経験がない方が、いきなり大きな現場、難易度の高い現場での工事はできないよ、ということですね)

第二種電気工事士を取得して、実務経験を必要年数分だけ積んでいく。その中で、第一種電気工事士の試験に合格して、第一種の免状が交付される条件を満たす、という流れとなります。

 

3.第一種電気工事士を取得するメリット

次に、第二種電気工事士の1つ上の第一種を取得するメリットには、どんなことがあるでしょうか?

▽第一種電気工事士取得のメリット

1 工事の範囲が広がる
2 給料・手当が上がる
3 転職で有利になる
 

■3-1.第二種よりも、工事の範囲が広がる

第一種電気工事士の免許を持つと、第二種だけを取得している時にはできなかった工事をするこができます。例えば、第二種の時は主に、一般住宅や小規模なテナント・店舗の工事が可能です。これらの建物は、「一般用電気工作物」と呼ばれており、第二種電気工事士の資格で工事できる対象です。

第一種になると、より大きな建物、例えば、工場、大型商業施設ビルなどの工事もできるようになります。これらの建物は、「自家用電気工作物」と呼ばれます。第一種電気工事士の資格を持つと、一般用電気工作物に加えて、自家用電気工作物の工事も可能になります。

「電気工作物」は、聞きなれない言葉だと思いますが、わたしたちが普段過ごすビルや住宅の電気設備、それから電気を供給するための発電所など、電気をつくる・電気を使う設備の総称です。イメージとしては、一般用電気工作物よりも、自家用電気工作物の方が建物規模が大きいので、より大きな動力を必要としています。そのため、高圧(高い電気のエネルギー)で電気の供給を受けています。

このように、第一種電気工事士を取得することで、第二種だけを取得している時には出来なかった現場での工事を担えます。それにより、自身の知識・技術もより蓄積されます。当然、社内外からも頼りにされ、評価・信頼も高まります


■3-2.給料・手当が増える

幅広い工事の知識・技術を身に着けていけば、必然的に会社からの評価は高まっていきますので、給料が上がったり、役職がついたりする可能性が増すでしょう。給料が増えることは、頑張った結果が目に見えて分かりますので、嬉しいことですよね。また、資格手当を支給している会社では、手当の金額が増えることも多いです。

<<資格手当の例>>
◇A社
第二種電気工事士 :5,000円
第一種電気工事士 :10,000円

◇B社
第二種電気工事士 :5,000円
第一種電気工事士 :15,000円

◇C社
第二種電気工事士 :2,000円
第一種電気工事士 :5,000円

資格手当を支給されている会社の中でも、金額の違いは突然あり、上記は一例です。全体の傾向として、第一種電気工事士の資格手当でよく見られる金額は、「10,000円~15,000円」のあたりです。第二種電気工事士に対して、おおよそ1.5倍~2.5倍程になっています。仮に、月に10,000円が加算されるとすると、1年間で120,000円(10,000円×12ヶ月)が加わることになります。資格手当の実例や制度内容が気になる方は、電気工事士の資格手当の相場も、ご覧ください


■3-3.転職で有利になる

電気工事士の経験者向けの求人情報は多数ありますが、その中には第一種電気工事士の免許を取得していることを必須条件としている求人もあります。第一種まで取得していることで、転職時の求人の選択肢が広がります。

また、応募の必須条件が第二種までだとしても、第一種を持っていることで内定の確率が高まりますし、より自分を高く評価してもらい、高い給料で入社することも可能になります。上位資格である第一種電気工事士を持っているに越したことはありません。実際の求人が気になる方は、第一種電気工事士の求人・転職情報から、ご覧頂けます。

 

4. 第一種電気工事士の難易度・合格率

実際に第一種電気工事士の試験を受験しよう、と思った時に気になるのが、試験の難易度ではないでしょうか。過去の合格率なども参考にしながら、確認してみましょう 。 


■4-1.第一種電気工事士の合格率

第一種電気工事士の試験には、筆記試験と技能試験の2つがあります。

・筆記試験の合格率 : 42.9%
・技能試験の合格率 : 66.2%
・試験全体の合格率 : 32.5%


(合格率の算出方法はこちら)
※筆記試験の合格率 = 合格者数 ÷ 受験者数
※技能試験の合格率 = 合格者数 ÷ 受験者数
※試験全体の合格率 = 技能試験合格者数 ÷ (筆記試験受験者 + 筆記試験免除者 – 技能試験未受験者)
※2007年~2016年の第一種電気工事士試験の平均を算出


筆記試験の合格率は、40%未満となる時や、50%近くなる時もあるようですが、40%前半程のようです。技能試験の合格率は、60%未満となる時や、80%近くなる時もあるようです。筆記試験と技能試験では、技能試験の合格率が高いです。技能試験は、試験前に候補問題が公表されます。事前に十分な対策をしておくことで、合格確率が高まっているようです。

国家資格の中で、難易度が高いもので合格率:10%未満~10%台。難易度が真ん中あたりで、合格率:20%台~30%台であることが多いです。合格率を1つの目安とした場合、第一種電気工事士の難易度は、平均的・普通ぐらいと言えそうです


■4-2.第二種電気工事士との比較

第二種電気工事士の合格率も見てみましょう。

・筆記試験の合格率 : 60.0%
・技能試験の合格率 : 70.8%
・試験全体の合格率 : 46.5%


(第二種電気工事士の合格率の算出方法は、上記の第一種と同じ)

合格率は、第二種よりも第一種電気工事士の方が低く、合格率で比べた場合、第一種電気工事士の方が難しそうです。筆記試験でいうと、第一種電気工事士の方が、出題範囲が広くなりますので、勉強時間の確保や十分な事前準備が、より求められそうです。詳しくは、第一種電気工事士の難易度・合格率もご覧ください。

 

5.第一種電気工事士の試験内容

第一種電気工事士の試験は、筆記試験と技能試験の2つです。筆記試験に合格すると、技能試験に進むことができます


■5-1.第一種電気工事士の筆記試験

筆記試験の問題は、マークシート方式で、四択で出題されます。筆記試験の合格率は、最近だと40%~44%ほどで推移しています。第二種の場合は、68~74%ほどの合格率になっているので、やはり、第二種よりも難易度は上がるようです。実際、試験で利用する公式や暗記内容などの出題範囲は、第一種の方が広いです。問題の内容は、過去の試験の問題と似る傾向にあるので、一番の対策はこれまでの過去問を繰り返し解くことです。ここから、第一種電気工事士の過去問を練習できます


■5-2.第一種電気工事士の技能試験

技能試験は、試験当日よりも前に、配線図や施工条件があらかじめ公表されます。その中から、試験当日に一題が出題されます。試験時間の60分以内に、正確に配線できたら合格です。こちらも、第二種よりも複雑な配線図となっています。事前に練習しておかないと、当日その場でいきなり、施工することは難しいです。筆記試験の合格見込みが分かったら、次は技能試験の対策を始めましょう。

 

6.第一種電気工事士の試験日・受験手続き・受験料

第一種電気工事士の試験は、年に1回あります。次回直近の試験日は、2018年10月7日(日)です


■6-1.試験日

筆記試験 : 2018/10/7 (日)
技能試験 : 2018/12/8(土) または 12/9(日)
申込期間 : 2018/6/13(水)~ 6/27(水


■6-2.受験手続き

受験の手続きは、2つの方法があります。受験手続が完了すると、試験の受験票と写真票が郵送されてきます。

<1.郵便局の払込取扱票による申し込み>
郵便局の窓口にて、手続きを行います。受験申込書に必要事項を記入し、受験手数料を支払います。申込期間日の消印までが、有効です。

<2.インターネットでの申し込み>
試験センターのホームページで申し込み手続きをします。その後、期限内に、受験手数料を支払います。申込期間初日は10時以降、申込期間最終日は17時迄、が有効です


■6-3. 受験料

- 郵便局での申し込み   :11,300円
- インターネット申し込み :10,900円
(最新の受験料は、試験団体にご確認ください)



まとめ

電気工事士としてこれから働いていくなら、第一種電気工事士は持っているのは、おススメです。第二種電気工事士に比べると、事前の勉強は少し大変になるかもしれません。ただ、その分だけのメリットがあると思いますし、自分に自信もつきます。是非、興味を持っている方は、取得をご検討ください!



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